いじめっ子の末路

ストレス解消に暴行、ストレス解消に恐喝恫喝、
金を上納する代わりに虫やらゴミを食わされ、
皆の前で変態行為をさせられる、命令命令命令…。

「私」は、学生時代過酷な苛めに遭っていた。

それから幾年もの月日が流れ、おぢさんと分類される齢になった「私」は、
どうにか生きていける程度の賃金で働き続け、
女性との関わりもロクに持つ事もなく、人との関わりを出来るだけ避け、
外出する事もなく、独り部屋から盗撮する日々を送っていた。

独身貧乏貴族を満喫していた()

そんなある日、ビッチ臭いが、
中々レベルの高い女の子を発見し、テンションが上がる。

少し遅れてやってきたのは、見覚えのある男。
かつて私を苛めていた主犯格の男と、
先に見つけた女の子と、似た格好をした女だった。

「私」は直ぐに察する。
私を苛めていた少年は青年となり、結婚し、子をもうけていたんだと。

傍から見ていると、それはそれは、とても幸せそうな家族で、
私をより深い所へ堕としていく。

知ってしまった以上、私を歪ませた原因は取り除かねばならない。
乗り越えなければならない。

あいつが幸せに生きている事は許されないー…!

「私」が行動を起こすには十分な理由だった。