BJ ～徹底的双成宣言4～ DL-style

「現実がツライ？そんなモンは最初から現実じゃねぇんだ」

口元から滴り落ちる白い粘液を拭いながら彼女は笑った。

「こっちに来な、本当の現実ってやつを教えてやるよ」

子供を諭すように優しい物言いでこちらを見つめる。
女の白い吐息は青臭い男汁の臭いと柑橘系の清涼感を伴って私の鼻腔をくすぐっていた。

咽るような熱気に上気する女の肌。
目の前で肢体をくねらせる彼女は、黒き天使かそれとも白き悪魔か・・・

「いつ果てるともない命。それなら肌と肌を合わせて果てるのもまた命、そうでしょう？」

しっとりと濡れた褐色の肌に包まれ、私は声にならない嬌声をあげる。

「キミにもきっとわかる日が来るわ、そう遠くないうちに・・・ね」

正気を保つことすら困難な常軌を逸した世界。
いや、そもそも正気という概念がココには存在しないのかもしれない。

「葵は、女の子に生まれたかったんです」

潤んだ瞳こちらを見つめる小柄な人物・・・
葵と名乗った彼の言葉がなければ、何の躊躇いもなく少女と呼称しただろう。

「この場所では、自分が自分でいられるのです。
　可愛いメイドさんや、ご主人様から愛される・・・オンナとして」

そういって目を細める”彼女”
その褐色の瞳の奥には窺い知れぬほどの深淵が、こちらを覗き見ていた。